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猫の習性としつけ

2011年4月

●猫のしつけの基本

猫をうまくしつけるには、猫の習性をきちんと理解してその習性を利用して叱ったり褒めたりすることがポイントです。
しつけと命令は違います。
ただやみくもに大声をあげて注意すればいいわけではありません。

猫としてはいかにしていい環境の中で過ごすことができるかが一番大切なことなのです。
猫にとってのいい環境に一番大きな要因となるのは、飼い主の態度です。
猫にとってのいい環境とは、飼い主から褒められることであり、悪い環境とは飼い主から叱られることです。

猫は耳が敏感なため、「コラ!」と声を出すだけで叱られているんだなと認識します。ですから、同じような悪いことをしようとしたときに声を出すだけで叱られているんだなと認識して悪い行動をしなくなります。
しかし、怒る=叩くということはしないでください。また、叱ってすぐ出来るようになったら誉めることも忘れないようにしてくださいね。

・猫が悪いことをしたら、その場で怒るようにしましょう。怒ることによって猫はびっくりして、こちらの顔をうかがうような感じになって今している行為をやめるようになってくると思います。注意しなければならないのは、後から怒っても意味が無いと言うことです。何を怒っているのかが分からないからです。
怒ったら、必ず最後には誉めることも忘れないでくださいね。

・一度悪いことをして怒ったら、その行為に対しては全部怒るようにしましょう。気分によって、怒ったり怒らなかったりしては、猫はこれが悪いことだと認識しませんので、注してくださいね。

上記のような事を猫に覚えさせるには、根気が必要です。飼い主側が途中で根気負けをすると、猫は許してもらえると思ってしまって駄目なことを駄目と認識しなくなります。猫は悪いことを認識すると、その行為をする前に飼い主の顔を見るようになります。そのときにちょっとにらんであげると、「駄目なんだ」と再認識して悪いことをしなくなりますので、そういうようになるまで根気強く続けましょう。

例えば、テーブルの上においてある食べ物を食べようとしたときに、「コラッ!」って言葉でしっかりと怒るようにします。これを繰り返すことによって、これをすると嫌な事が起こるという認識が猫に植えつけられるようになるのです。

猫にしてはいけないことを教えるのに有効な方法を以下に挙げます。
・鼻先を押す
 子猫のしつけかたのひとつとして、指先で鼻をちょっと押してみる方法もあります。鼻先を押すという行為は、母猫が子猫をしつけるためにするサインと同じだと言われています。

・霧吹きを吹き掛ける
猫は体が濡れることを嫌がります。何かしてはいけないことを猫がしようとしたら、足元に霧吹きを吹き掛けるなどしてください。

・アルミホイル
アルミホイルを歩く感触と言うのを猫は嫌がります。例えば近寄って欲しくない場所やトイレ以外の場所でトイレをする場合などその近くにアルミホイルを敷いてみるようにしてみましょう。

・音
猫は音を怖がります。猫が悪いことをしそうになったら手を叩いたり、声を「ダメ!」「あっ!」などして音をだしたり、猫をびっくりさせるようにしましょう。猫同士が喧嘩をしているときに「フー」という声を出しますよね。それと出来るだけ似たような声で怒るときは怒るようにした方がいいと思います。「シー」が一番いいかもしれませんね。そうじゃなければ「コラッ!」「ダメッ!」でもいいと思います。
掃除機の音など急に大きな音がしても、逃げたり攻撃してきたりさまざまな方法で怖がります。そのために掃除機の音は子猫のうちから徐々に慣らさせるようにしましょう。また、怖がっている間は、猫が寝ている間に掃除機をかけないようにして、起きている間に上手に逃がしながら掃除をするようにしましょう。

・驚かす
猫が悪いことをしようとしたら当たっても痛くないものを近くに投げてびっくりさせるようにしましょう。
猫の行動を阻止するとき、新聞や雑誌など当たっても痛くない程度の薄さのものを用意しておき投げるのもしつけの方法の一つです。これ一回でその悪い行動をしなくなるかもしれませんよ。

しかし、同じ叱るのでも叱り方があります。ただ叱っているだけのように間違ったしかり方をしてしまうと、猫も臆病になり、常に飼い主の顔色を伺っているようになってしまったり、飼い主を見てもそっぽ向くようになってしまったりするようになってしまいます。また叱るには声だけにしましょう。間違っても叩くと言う行為はしないでください。叩いてしまうと猫にいたずらに恐怖心だけを植えつけてしまう結果になってしまいます。叱るときにただ感情に任せて声を荒げたり、猫を叩いて苦痛を与えたりという飼い主と猫という信頼関係が崩れるような行為は絶対にしないでください。恐怖心が植えつけられるか、猫を興奮させてしまうようになってしまいますので絶対に注意するようにしてください。

次に叱るタイミングですが、「現行犯」が肝心です!猫がいたずらした結果を見て、そのことについて後で猫を叱ったところで、猫は何で自分が叱られているのかが分からず、効果が得られないと思います。叱るときには、そのいたずらする行為をしているときに叱るようにしましょう。

叱るのとは逆で褒めることも猫には大切なことです。猫の褒め方は、駄目なことをして猫を叱り、猫が言うことを聞いて止めた場合にはすぐに褒めるようにしてください。このときのポイントは、大きな声を出して褒めないことです。大きな声で褒めてしまうと、褒めているのに猫は飼い主が声を荒げて怒っているのかなと思ってしまうからです。
ですから褒めるときにはやさしく穏やかな声で猫を褒めてあげて、リラックスできるようにさせてあげましょう。しかしほめ方にも注意が必要です。過剰に褒めすぎずに、猫が好きな場所を撫でてあげるなどコミュニケーションを充分にとるようにしましょう。それだけで十分に褒めてあげていることになると思いますよ。

猫へのしつけの一つに、色々な場所に猫を乗せないようにしたい場合のしつけがあります。この場合には隙間と言う隙間にも用心が必要です。

猫と言うのは木に登る事がすごく簡単です。つかまるところがないカーテンにも登ったりすることがあります。ですから、きちんと登れる場所(キャットウォークなど)を部屋の中に確保してあげることが大切となります。猫は基本的には足場がないところや、不安定な場所には登らせないようにしないと、落ちたりすることもあるので大変です。家具の隙間や本を積み重ねたりしているところにも注意は必要です。
気をつけなければならない時期は特に子猫のときですが、成人してからでも足を踏み外す危険性はありますので、注意するようにしてください。

飼い主にとって困る行動を猫がしてしまうことを問題行動といいます。決して「問題行動=異常行動」と言うことではありません。例えばどういうことが問題行動かというと、テーブルや家具の上にあがったり、咬んだり、トイレ以外のところでトイレをしたり、爪をカーテンなどで磨いだりというような事です。

この問題行動を直すには根気が必要ですので、一回で直らないからと諦めないで優しく見守っていくようにしましょう。

問題行動を取るようになる原因と言うのを探ってみるのもいいかもしれません。普段から猫にとってストレスが無い環境であるかどうか、また猫が欲求不満の状態でいるときは問題行動を解決すると言うことは難しいと思います。

たとえば咬み付くという問題行動は、猫にとっては「遊んで」というサインですので悪気はありません。ですからおもちゃなどで遊んであげるようにしましょう。甘咬み程度ならいいのですが、痛いくらいに思いっきり咬んでしまうときは、きちんと「駄目!」と叱ってあげましょう。

猫のしつけのポイントはいいことを悪いことをはっきりと区別させるということです。猫は善悪と言うものが理解できません。悪いことを叱った後に、その悪いことをしないということが出来たら誉めてあげると言うことがなによりも大切になります。
猫には感情や個性と言うものがありますから、飼い主の感情や態度に敏感に反応してしまいます。また猫は1年経つと人間で言うところの15歳くらい成長しますからしつけもらくだと思います。
室内で猫を飼うときには「トイレ」「食事」「爪とぎ」のしつけをしておいた方が快適に過ごしていけるポイントです。

●猫のトイレ

猫はトイレで便や尿を出した後に、その上から砂をかける習性があります。
これは誰かが教えたものではなく、猫が本能から行っている行動つまり習性なのです。
なぜ猫は尿などに砂をかけるのか、明確な理由は現在もわかっていないそうです。
ただし本能から行っているということで、生きていく上に必要なものであったことは間違いないでしょう。

現在言われているこの砂かけ動作に関しての有力な説は二つあります。
1つは獲物に自分の存在を気付かせないためではないかと言われています。
猫は狩りをする動物なので、自分の存在を周囲の小動物に知られないために便や尿を隠すことをするようになったと言われています。
もう1つは縄張りを誇示するためのものではないかと言われています。
猫は便や尿といった排泄物で縄張りを主張したりします。
そのため自分が縄張りとしたくない場所で、尿や便をしてしまった場合、縄張り争いになってしまうといけないので関係のない尿や便に関しては砂をかけて隠す習性を身につけたのではないかと言われています。
実際にグループのボス猫だけが、この砂かけ行動を行わないことがわかっています。

また猫は餌にも砂かけのように皿に向かって砂をかけるような動作をすることがあります。
これはおいしい餌を食べたとき、お腹いっぱい食べてそれでも食べられなかったものを残しておこうとするときに行う習性のようです。
他の動物に見つからないように餌を隠しておこうということで、砂をかけるような動作をするのだと言われています。
飼い猫の場合、家の中では実際に砂をかけることはできないのですが、ついそのような行動をしてしまうのだと思います。

動物にとって排泄行為を本能的に見られることを嫌います。なぜなら、とても無防備な状態になるからです。ですから家の中でもなるべく人通りがすくないところ、静かなところにトイレを設置するようにしましょう。
どうしてもそういうところに設置するのが無理なら、植物の陰とかパーテションとかで目隠しが出来るような場所を作ってみてはいかがでしょうか?あとは、猫が自分で自由に行き来が出来る場所にトイレを設置することも大切です。ドアの向こうなど自分でいけないようなところへは設置しないようにしてくださいね。
そこで大切なところは、一度トイレを設置したら動かさないようにしましょう。

オス猫は発情期になるとスプレー行動という壁やそこらへんにオシッコを少しずつかけて歩くという行動をするようになります(性的マーキング)。この行動は猫自身の縄張りを主張するという意味を持っているので、やめさせるということは出来ないです。
トイレをきちんとしていた猫が、急にスプレー行動をするようになると、あちこちにオシッコをして歩くと言う事態になってしまいます。
このスプレー行動を取ってしまった後に去勢手術をしてもトイレのパターンが乱れてしまっているので、元通りに直すのは非常に難しくなります。猫の繁殖を考えていないのであればスプレー行動が出てしまう前の生後7・8ヶ月後くらいに去勢手術をするのがいいと思います。
メス猫の場合は、発情期のときに交尾をせずに過ごした場合トイレのパターンが乱れてしまうことがあります。このとき発情期が過ぎると元に戻るので、この期間中はケージで飼うなどして対処するほうがいいと思います。また、赤ちゃんが欲しくないのであれば不妊手術を考慮してみたほうがいいと思います。
また、この手術を自然と反するからという理由で否定する人もいます。しかし交尾をすると100%の確立で子猫が生まれてしまう結果になってしまいます。その後で後悔しても遅いと思いますので、どういう理念で育てていくのかは飼い主の自由な考えでいいと思いますが、飼い主にとっても猫にとってもよくなるように是非真剣に考えてあげるようにしたほうがいいと思います。

他に、猫がトイレじゃないところでトイレをしてしまう場合の原因というのは以下のような事が考えられますので参考にしてみてください。
トイレを気に入らない場合が考えられます。こういうのはどういうことなのか考えてみたいと思います。
・トイレが不潔(汚い)
・トイレの設置場所が悪い(落ち着かない、人通りが多い)
・トイレが狭い
・トイレの砂を猫が気に入らない
・食事場所の近くにトイレがある
・新しいトイレ
というように、猫はキレイ好きです。それに環境が変化することを嫌います。こういったことを踏まえて考えて見ましょう。

次に環境の変化に伴うストレスに関して行うマーキングですが、部屋の中の模様替えをしたり、引越しをしたり、トイレの位置が変わってしまったり、新しく猫が増えたりという猫に対しての環境が変わってしまった場合、ストレスによってマーキングをしてしまう場合があります。環境が変わると不安になってしまうので徐々に変えていくとか、猫の様子を見るとかするようにしてくださいね。

次に身体の調子が悪いと感じているとき、猫が泌尿器系の病気を患っているときなどは、きちんとトイレが出来ない場合が考えられます。こういうときは動物病院などにいって獣医さんに見せていただくことをお勧めします。

トイレを設置したら次はトイレのしつけです。猫にトイレのしつけをするのはとても簡単なことなのです。猫が初めて家に来たときに、まずトイレを教えましょう。そうすることで大抵の猫はトイレをそこでするようになります。猫にトイレの場所を教えるには、トイレのしぐさ(部屋の隅の匂いをかぎまわったり、床を引っかくような行為)をしたら、猫を驚かさないようにトイレのところに猫を連れて行くようにしましょう。また、猫というのは食後に排便をする習性を持っています。その習性を利用して、まず朝起きたらトイレに連れて行くようにしましょう。そして食後も連れて行くようにしましょう。
これを数回繰り返すようにすれば、そのトイレを使うことを習慣で覚えるようになります。また猫が安心してトイレができるように、トイレの中におしっこのにおいがついたティッシュなどを入れておくのもいいと思います。
では、どうやって猫にトイレの場所を覚えさせればいいのでしょうか?猫にはまず家の中の地図を覚えこませなければいけません猫の頭の中に家の中の地図が出来上がっていればトイレは自然と覚えてくれるはずです。まずは猫をトイレまで歩かせて連れて行きます。一度連れて行ったときに、無理してトイレをさせる必要はありません。食事の後などのトイレのタイミングの時に、猫がトイレへ行きたい仕草をしたらトイレに連れて行きましょう。これを何回か続けているうちに大抵の猫はトイレの場所を覚えるはずです。
猫は朝起きたとき、食後、遊んだ後などに排尿したくなると言う性質を持っています。このタイミングでさりげなく、猫をトイレに連れて行ってあげましょう。猫がトイレじゃないところで、排尿しそうになったらそっと抱き上げてトイレに連れて行くようにしましょう。これを数回繰り返していくとトイレを覚えて、自分でトイレに行くようになります。ここで、大事なのはトイレじゃないところでもらしたとしても決して叱ったりしないでください。叱っても猫は怖がるだけで何が悪いのか分かってはいないのでしつけの効果には全くなりません。
次に猫の砂の使い方を説明します。猫用のトイレに猫砂を10センチ前後の厚さにして敷き詰めるようにします。このときにかたまらないタイプの砂を使用する場合は、スノコなど落ちるものを使わないようにしましょう。トイレは常に清潔さを保つようにしてください。理想は猫がトイレを済ませた後にその部分を取り除いてあげるのがいいのですが、それが無理な人が多いですよね。そういう場合は朝晩1回ずつ掃除をしてあげるようにしましょう。もちろん、砂を取り除いた場合はその部分に砂を補充してあげるようにしましょう。トイレを汚れたままにしていると、トイレを我慢してしまい結果膀胱炎になってしまう可能性があります。トイレ以外で排便をした時にはすぐ後片付けをして消臭剤で臭いを消すようにしましょう。トイレ掃除が楽にできるように、最近ではぬれると固まる砂が売っているのでそういうのを使うと楽にできます。また、トイレ自体は使い捨ての除菌シートなどを使ったほうが簡単に取り替えられるので楽です。

また、トイレで猫の健康管理が出来ますので日ごろから尿や便の回数をチェックしておいたほうがいいと思います。
トイレのしつけのポイントを以下にまとめます。
・トイレの場所を固定させましょう
 廊下の隅や部屋の隅など、猫が落ち着いて安心してトイレが出来る場所にトイレを決めてあげてください。
トイレが不安のままするような環境であれば、猫はトイレをしなくなります。そういう場合、トイレではなくて他の場所でやってしまうことになるので、出来るだけ落ち着いた場所にトイレを置くようにしてください。その際、こまめなお掃除を心がけるようにしてください。

・トイレを覚えていない猫の場合、床のにおいをかぎながら、その辺をウロチョロしはじめたら、トイレのサインと思って猫をトイレの中に連れて行ってあげましょう。

・猫がトイレをしている最中は、びっくりして途中でトイレをやめてしまうので、話しかけたりちょっかい出したりしないようにしましょう。

・トイレが終わったら、砂をかけてトイレから出てきますので、その場で誉めてあげましょう。

・トイレの場所以外のところで、してしまった場合は、すぐにその場所をお湯などで拭いて消臭スプレーをしましょう。そうじゃなければ、そこに匂いが残ってしまうのでまたそこでトイレをしてしまいます。

・トイレの場所を変えたいとき、少しずつ少しずつずらしていくようにしましょう。引越しのときは、まずは猫にトイレの場所を教えるところからはじめましょう。

●爪とぎ

猫を家の中で飼っていると少々困った習性に手をやくことがあります。
それは猫の爪とぎです。
猫は爪とぎを習性として行う動物なので、家の中の机や台などの家具や柱などいたるところに跡が残ってしまいます。
しかし猫には爪とぎは必要な習性なのでやめさせることはできません。
決して猫を怒らないでください。
傷を見つけた時にはつい怒ってしまいがちですがそこは心を落ち着けて、猫にきちんと専用の爪とぎを準備してあげてください。
そして爪とぎで爪をとぐように猫に教えてあげましょう。

猫がなぜ爪とぎをするのか、その理由は人間と同じで爪のお手入れをするためです。
伸ばしっぱなしにしておくと思うように物はつかめないし、爪は折れてしまうし不便です。
猫の爪は古くなってくると、カサブタのようになります。
そしてその古い爪の下から新しい爪が生えてくるのです。
猫が爪を引っ掛けて「バリバリ」と音を立てているときはこのカサブタをはがそうとするためです。
古い爪をはがすことで、表面にある爪を常に鋭い状態で保つことができるのです。

もうひとつ猫が爪とぎをする理由があります。
それは猫がストレスを感じた時にストレス発散のために行う場合と、マーキングのために行う場合があります。
何か嫌なことがあると猫でもストレスを感じて、無作為にバリバリと音を立てて爪とぎをします。
このとき猫に注意して途中でやめさせてしまうと猫にさらなるストレスが溜まってしまいますから、ぜひストレス発散のために最後までやらせてあげてください。
また猫は自分の縄張りを示すためにマーキングをします。
大きな爪痕を残すことで強い猫がいるように思わせているのです。

爪とぎにはさまざまな目的があります。ですから、無理やり止めさせると言うことは無理だと思います。猫自体は決して悪いことをしている訳ではないのですから。
爪とぎは決められた場所でするように習慣づけるようにしましょう。猫は色々なところで爪をとぎ、研ぎ心地のよかったものを選んでそこで爪を研ぐようになります。爪を研ぐ場所に選びやすいところは爪がある程度引っかかりやすくて、表面がガサガサしていて、安定感がある高さの場所だと思います。お店に売っている爪とぎ用の商品にはカーペットタイプやダンボールタイプ、木製タイプなど色々な素材のもの、形にも立てかけタイプや横に置くタイプなどがありますので、飼っている猫の好みに合わせて満足するものを選ぶようにしてくださいね。猫は寝起きに体を伸ばしながら爪とぎをしたり、食後にリラックス気分のときに爪とぎをしたり、遊ぶ前に爪とぎをしたりする習性があります。
そのため部屋の中に爪とぎ器を置くときには、生活空間の中で猫が一番爪とぎをしたくなるような場所にセッティングするようにしてください。
猫に使わせるのではなく、思わず使いたくなるような場所に置くことがポイントです。
こうすることで、家具などで爪とぎされることを少しは防ぐことができます。

他には爪とぎ被害防止グッズがあります。
猫の爪につけて爪とぎを防止する「爪カバー」が販売されています。
爪カバーにはカラフルなものもあり、見ている側からはかわいらしいアイテムですが猫にはあまりうれしいものではありません。
猫の中には爪切りさえ嫌がるものがいます。
購入前に爪カバーを素直につけてくれる猫かどうか判断してから購入した方がいいと思います。

極端な話になると、猫に爪がなければ爪とぎされる心配もないだろうと考える人もいるかもしれません。
実際に猫の爪切除手術などもあります。
しかし爪を抜くのはかなり痛いですから決してやらないでください。
両手両足の爪を抜かれた猫は、立つことも歩くこともしばらくできなくなります。
猫は自分の意思で爪の出し入れができます。
つまり爪を出すことに意味があるのです。
それを飼い主の都合で抜くことだけは絶対にやめてください。

●食事とハウス

食事を猫に食べさせる場所は部屋の中1箇所に決めるようにしましょう。食事のときは声をかけるなどして猫を呼び寄せるようにして食事させるようにしましょう。
またあげるタイミングですが、猫もお腹がすくと人の物をほしがったりしてしまいます。そうならないためにも家族の食事より先に猫に食事をあげるようにした方がいいと思います。

「ハウス」というのは猫のくつろぎの場所を与えるための、キャリーバッグやケージに入ることに慣れてもらうためのしつけです。このしつけをちゃんと行うことが出来ると、旅行に行くときにも一緒に行けるし、病院に連れて行くときや万が一の災害のときにも抵抗されずに連れ出すことが可能となります。

このしつけが出来ないと、例えば病院に連れて行くとき、キャリーバッグに入れようとするだけで猫は不安になったりして抵抗してしまいなかなかバッグに入ってくれなくなります。ここで注意してもらいたいのは「ハウス」というのは決して「お仕置き部屋」ではないということです。悪いことをしたから「ハウス」に入れるとか、お客さんが来たから「ハウス」に閉じ込めてしまうとかそういうことには使わないようにしてください。あくまでも「ハウス」は楽しくて安心できる場所であるということを認識させなくてはいけません。

では、どうやって「ハウス」をしつければいいのでしょうか?ケージやキャリーバッグに入ってもらうのにはそこが猫にとって楽しく、そして安心できる空間なんだよと言うことを教えてあげればいいのです。そのためにはキャリーバッグなどを必要な時だけにどこかから出してくるのではなくて、普段からキャリーバッグなどを部屋の中に出しておいて猫が自然と入れるような状態にしておくことが大切だと思います。無理やり入れるのではなくそっと見守っていくことが大切なのです。決して注目したり騒いだり驚かしたりしないようにしてくださいね。
猫の習性として高い場所に居場所を求めます。
猫はケンカが嫌いな生き物です。そのため強い猫ほど高い場所にいて、敵が来ないように常に安全に配慮しているのです。
そんな猫にとって理想の家、部屋にするにはどのようなものを造り、どのようなことに配慮したらいいのか見ていきます。
まず単独行動をする猫の習性を尊重して、部屋の行き来は猫の自由にできるようにしてあげてください。
部屋にはペットドアを作り猫の出入り口を確保します。
猫は自ら積極的に運動する動物ではありません。
そのためダイエットをさせるのがとても大変です。
そこで部屋に猫棚を設置することで、日頃から棚を動き回れるようにしておけばダイエットにもなりますし病気予防にも効果があります。
猫は幅の狭いところを移動する習性があります。
ですから猫の好きそうな幅の狭い棚を家の中に設置してあげてください。
さらにフェンスなどを組み合わせてニャングルジムを作ってあげると、楽しんで猫が運動することができます。ウッドデッキなどに設置すると日当たりもよくなおさらいいでしょう。
さらに理想的なことは、猫が1人になれるようなスペースを作ってあげることです。

では、引越しをする場合はどうするか。
猫は知っている環境を好み、落ち着くことから「猫は家に付く」と言われています。ですから環境が変わると落ち着かなくなってくると思います。
例えば、一番大きいと事で言うと家族が引越しその先に猫を連れて行った場合ですね。小さいことだと部屋の模様替えでしょうか。こういう環境の変化で猫は落ち着きをなくしてしまいます。こういう変化を嫌うのが猫なのです。
変化を頻繁に繰り返すようになると猫はその家に寄り付かなくなってしまうということを聞いたことがあります。こういわれていることからも分かるように、引越しと言うのは猫にとってものすごいストレスと言うことになります。
その変化をした場合、猫の為にまず出来ることと言ったら「匂い」に気をつけてあげるのがいいと思います。今までの家にあった猫の匂いがついているものを置いてみるとか、猫のトイレは今まで使っていたものを使用するとか、猫の匂いがついた猫砂を少し新しい砂に混ぜてあげるとか、猫が落ち着けるような環境を作ってあげることが大切だと思います。
引越しをする場合の当日の事ですが、猫をキャリーバッグなどに入れて外が見えないように布などでキャリーバッグを目隠ししてあげましょう。そうすることで、引越しの業者さんなど見知らぬ人が出入りしてもおびえなくて済むし、猫の脱走も防ぐことが出来ます。
引越し先での事ですが、新しい家から飛び出してしまわないように、キャリーバッグから自分で出てくるまで待つようにしましょう。このとき部屋の扉は閉めて置くようにしてくださいね。

【猫の散歩】
猫と散歩すると言う項目の情報は本などでもあまり見かけませんよね。

家で飼っている猫と言うのは家の中ばかりにいてあまり外にでませんよね。しかしそんなインドア派の猫もなにかきっかけがあるとアウトドア派に変わるかもしれませんよ。

散歩の楽しさを知ってしまった猫はなにかにつけて外に出たがるようになります。飼い主に「ニャー!」と鳴いて散歩につれていけアピールをするようになります。外に連れ出すときは最初のうちはきちんとリードをするようにすることが大切です。

慣れてくると一人で外に出ていって一人で帰ってくるようになってくると思います。最初のうちは2?3時間だった一人での散歩だったのに、時間が経つにつれて延びてくるようになってくると思います。

最初のうちですが、リードを付けている状態でも車やバイクの交通量があまり多くないところを選ぶようにしましょう。そのうち、飼い主の近所の買い物についてくるようになるかもしれませんね。そうなったらお店に一緒に入るのは難しいと思うので「待て」を覚えさせるようにしましょう。何回か繰り返すと「待て」もちゃんと覚えるようになり、お店からでたらまたあるきだすというようになるかもしれませんよ。

このように猫は外出を覚えてしまうと外にでたがって仕方なくなります。あまり無理せず、ちょっとずつ道を教えていくなど猫にとって最低限の安全を確保するようにしましょう。

ただし、無理をしすぎて猫が帰ってこなくなったなんてならないように十分注意してくださいね。

【猫が寝るときのしつけ】
猫と言うのは夜行性の動物です。夜皆が寝た後でも家の中では猫が走り回っているというケースはいっぱいあります。しかし、これは本来の猫の姿であるだけで、人間と一緒に行動を共にしていると猫も自然と同じ生活習慣が身についてきます。猫は環境に順応していける動物なのですがマイペースです。猫が寝ないからという理由で、無理やり寝かしつけようとしても駄目だし、夜寝かせるために昼寝しないように起こしておくと言うやり方もあるかとは思いますが、毎日猫に付きっ切りでいる訳には行かないと思いますのでこのやり方には無理がありますよね。ですから飼い主が規則正しい生活を送り、決まった時間に寝起きしていることで猫も合わせて寝るようになるかもしれません。

【外出するとき】
いざ外出するときの為(病院など)に、ケージやキャリーバックに入れる習慣を付けて置くようにしましょう。キャリーバックに入れて騒がれたりしたら面倒ですよね。ですから普段から慣らさせておく必要があります。
では、どうやって慣らさせるのがいいのでしょうか?普段から猫の目に止まるところに置いておいて、いつでも出入りが出来るようにしておけばその中は安全だと認識してくれると思いますよ。
注意しなければならないのは、キャリーバックから猫を出すとき興奮して暴れてしまうことがまれにあるかもしれないので、リードなど準備しておいたほうがいいと思います。

【病気と健康管理】
まず猫を飼ったら、避妊や去勢手術の事を考えなくてはいけません。する必要がなければいいのですが、そうじゃない場合は手術をしておいた方がいいでしょう。また予防接種なども受けておいたほうがいいと思います。
猫の病気についてですが、病気で初期症状が出ない場合は、飼い主でも気づきにくいものですよね。病気じゃないのか?と気づくのは大抵嘔吐を繰り返すようになったり、下痢をするようになったりしてじゃないかと思います。少しでも「病気かな?」と思ったらすぐ動物病院に連れて行き、専門のお医者様に診てもらうようにしましょう。
猫の病気と言うのは、命に関わるものももちろんあります。特に野良猫などと接触した場合は病気にかかりやすいと言われているほどです。大切な愛猫のために、定期的に予防接種や健康診断などを受けられることをおすすめします。
通常はキャットフードで主食総合栄養食という表示がされているものと、お水をあげるだけで大丈夫です。あげる量は猫によって違いますが、猫にあったタイプのものを適量あげるようにして、どのくらい食べているかを常にチェックしておくようにしましょう。食事を与えるのは、子猫の場合は朝・昼・夜の1日3回、成猫の場合は朝・夜の1日2回あげるようにするのがおすすめです。

お水はいつでも飲めるように毎回取り替えてあげるようにしましょう。食器が不衛生なのはあまりお勧めできるものではありませんので、いつもきれいにしておくようにしましょう。

おやつですが、与えすぎると癖になりご飯を食べなくなったりして、おやつが主食になってしまうようになってしまうことがあります。またおやつによっては下痢気味になったり、虫歯や病気のもとになったりしてしまうこともありますので、注意してあげるようにしてください。

猫にあげてはいけない食べ物と言うものを以下にあげてみますので参考にしてみてください。
・熱い食べ物
・冷たすぎる食べ物
・お菓子(甘いもの)
・硬い骨
・味噌汁
・イカ
・魚介類の内臓
・わさび・カレー粉などの香辛料
・煮魚(しょうがを使っているもの)
・たまねぎが入っている食べ物

といったような感じです。特にイカは猫が好んで食べたがるものですが、食べさせてはいけない代表的なものです。注意するようにしてくださいね。

【凶暴になった場合】
手を猫に近づけると爪を立てたり、咬みついたりなどする猫はよくいますよね。こういう猫は子猫のときに親兄弟と離れて1匹で暮らすようになった猫によく見られる行為です。親猫とかから咬まれた経験が無いために、咬む限度というのがよく分からないのです。子猫が噛み付くなどする場合は飼い主がきちんとしつけるようにしましょう。
しつけの仕方ですが、咬まれたら「駄目!」と声を出して叱るようにします。叱られても止めない場合は、口元か鼻をかるく指ではじくようにしましょう。決して強く叩いてはいけません。これを繰り返すと咬むと怒られるという認識が猫につきますので咬まなくなってくると思います。

また、猫がひっくり返ってお腹を見せる行為をしたら気をつけましょう。この体制は服従の意味やお腹を撫でてほしいときなどリラックスした時に出る行為でもありますが、攻撃態勢でもあります。この体制だと4本の足を使えるし、噛み付くこともできるからです。この状態が成猫で行う場合は、無視してその場を立ち去るようにしましょう。そうすることで、攻撃する相手も咬むこともなくなるので癖がつかなくなると思います。

それでもなかなか咬み癖が直らない場合は、霧吹きスプレーなど猫が嫌がることをするという方法も有効的です。スプレーも体に害がないもの、ペットショップなどに売っているお酢入りスプレーや苦いものなどがいいようです。

今まで凶暴でなかった猫が急に飼い主に対して攻撃的な態度を取るようになった場合、原因はストレスではないかと考えられます。

通常はそのストレスの原因を追究して取り除くと大丈夫だと思いますが、それでも直らない場合は病気の危険性も考えられますので獣医さんに相談してみるのをおすすめします。
以下に、急に攻撃的になる場合のケースを挙げてみましたので参考にしてみてください。
・新しいペットが入ったり、引越しや留守がちになったりするなど今までと生活環境が変わってしまった場合、攻撃的になる場合があります。

・虐待を受けている猫は自己防衛本能で攻撃性を持ってしまう場合があります。また、親猫が子猫を守ろうとして知らない人が近くに来ると攻撃的になる場合もあります。

・痛みから防衛する形で攻撃をする場合があります。どういうことかというと、怪我をしているときにその箇所に触られた場合は威嚇をしたり、歯槽膿漏で口の中がいたい場合、リュウマチになってしまうと抱かれること自体嫌がったりする猫もいるほどです。

・遊び足りなくて攻撃的になる場合もあります。室内猫によく見られるケースですが、こういった場合は走り回れるようにおもちゃを使ったり、もう一匹飼って遊び相手を与えてあげたりすると言うのも手です。

・ホルモン異常
 猫も年を取ってくると甲状腺機能亢進症というホルモン異常を起こす場合があります。こうなると突然凶暴になってしまう場合もありますので、すぐ獣医さんに相談してみたほうがいいと思います。

●猫の習性いろいろ

猫の基本的習性はわがままな生き物で気まぐれであるということが言えます。
ですから長年飼っている猫の気まぐれな気持ちはなかなか理解できないのです。
しかしちょっとした仕草や習性を知ることで、多少歩み寄れると思いますし、猫の気持ちを少しは理解できるかもしれません。
最初は猫がよく発するゴロゴロ音です。
喉の奥の方から聞こえる音です。
この音は猫がうれしいとき、気持ちがいいとき、安心しているときなどに鳴らす音なのです。
元々このゴロゴロ音は子猫が母猫に存在を知らせるために出す音なのです。
この音を聞いて母猫は母性が刺激されて母乳の出が良くなるとも言われています。
大きくなってからも小さいときの名残で猫は機嫌がいいとゴロゴロと音を出すそうです。
ですから猫を抱いているときや撫でてあげた時にこの音が聞こえたら猫は安心してあなたに甘えているということになります。
このようなときはもうしばらく猫の相手をしてあげてください。
猫は顔や首の周りを撫でてあげるととても喜びます。

・しっぽ
猫は感情をしっぽで表現する習性があります。
猫の気持ちを知りたいときには猫のしっぽを見るといいです。

猫がしっぽをピンと立てているときには、比較的機嫌がいいときです。
猫は歩くときにしっぽを立てていることが多いです。
中にはくねくねさせながら歩く猫もいます。
立てたままこちらに歩いてくるときには、猫は餌を欲しがっているときです。
しっぽを立てて近寄るということは、猫は甘えているときです。
つまり子猫が母猫にご飯をもらいに甘えて寄っていくようなもので、飼い主に対して甘えてご飯を催促しているポーズなのです。
しっぽを立てて近寄ってきたらご飯かかまってほしいだけのときもあるので、そのときには一緒に遊んであげてください。

しっぽを急にお腹の下に巻き込んでしまったときは、猫が怖がっている証拠です。
しっぽを隠して体を小さく見せているのは弱気になっていることを示しています。
自分が弱いと相手にアピールするため体を小さくするのです。
逆にしっぽをやまのようにして体を大きくするときには、猫が戦闘態勢にあるということです。
猫が強気になっている状態で相手に対して強さをアピールしている状態です。

猫がどこか1点を見つめながらしっぽの先だけをゆっくりと動かしている状態をよく見かけます。
これは猫がボーっとしながら考え事をしている状態です。
次にどのような行動をしようか何を見に行こうかなど考えている状態で、しっぽの動きが止まった時は考えが決まったときなので猫はゆっくりと歩き出します。
猫の習性としてこのような行動を何度も繰り返すようです。

また、猫は寝ながらしっぽの先を少しピクピクと動かす習性があります。
これは寝ながらも大好きな人の声を聞き分けている証拠なのです。
大好きな飼い主が寝ている猫の近くを通ったり、声をかけたりすることで猫の感情が動きそれに合わせてしっぽもピクピクと動くのです。

猫が立ちつくした状態でしっぽを左右に振っているときは、猫が見慣れないものをみて悩んでいるところです。
相手のことを観察している状態なのですぐに行動を起こすわけではありませんが、相手を敵と判断すると攻撃にうつるかもしれないというやや興奮した状態を示しています。

猫のお腹を上にして抱き上げたときに猫のしっぽが猫のお腹にくっつくことがあります。
これは猫が怖がっている証拠です。
猫はリラックスした状態でいるときしっぽを垂らしています。
ですから怖さゆえにしっぽが硬くなっておなかにくっつくのです。
また抱き上げたときに、しっぽをばたばたと動かしていたら、それは人間の赤ちゃんと一緒で抱っこされたくないということです。
バタバタと早く動かしているときには下りたがっているということなので、下ろしてあげてください。
抱き上げた時にしっぽを見ると猫が今喜んでいるのか嫌がっているのか知ることができます。

猫がしっぽはもちろん全身の毛を逆立てて、すぐに元に戻ったときには猫がびっくりした状態であると言えます。
ちょっとしたことでも驚くタイプの猫の場合よく見かける光景ですが、あまり動じないタイプの猫の場合はあまりなることがありません。

・モミモミする動作
猫を飼っていれば、猫が両手をグーパーとしながら交互に足踏みしているような動作を見たことがあると思います。
これは猫のとてもポピュラーな習性です。
子猫から大人の猫まで多くの猫が行う習性です。
一般的にはおすわりの姿勢で行いますが、中には寝ころびながらする猫もいます。
手をグーパーとして押しつけているときには、猫は爪を立てているので人間の肌に直接されるととても痛いです。

このモミモミする動作はいつするのか。
多くの猫の場合は眠る前に眠る場所でします。
自分用のベッドの中で布団や布などをかじりながらする子もいます。
もう少しで眠りそうなとき、眠そうな顔つきでしていることが多いと思います。
飼い主の膝に抱っこされて眠たくなってくるとそこで飼い主の足をモミモミすることもありますし、飼い主が寝ている布団の中に入ってきてお腹をモミモミすることもあります。

このように猫がモミモミする習性は、子猫のころのなごりによるものなのです。
子猫が母猫からおっぱいをもらうときに、子猫はおっぱいがたくさん出るように両手を使っておっぱいを押して乳腺を刺激しながら飲むのです。
ですから少し眠たい状態で飼い主に甘えたいときにはモミモミとするのです。
また毛布や飼い主の髪の毛など母猫の感触を思い出すようなものを触った時にもするそうです。
この状態の猫は一番リラックスしていて幸せな気分を味わっているときだと言えます。
中にはモミモミしながらのどをゴロゴロ言わせている猫もいます。
これは完全に子猫のころを思い出して、おっぱいを吸っていたころの自分に戻っている状態なのです。

・あくび
猫はよくあくびをする習性があります。
猫を眺めていると、あくびをしたり伸びをしたりしている姿をよく見かけます。
傍目には気持ちよさそうに眠っているなと思いますが、実際に猫の気持ちは違うのです。
猫にはあくびや体を伸ばすことで眠っている頭を覚ます習性があるのです。
よく寝る習性のある猫ですが、眠っているところを邪魔されるとよくあくびをしたり体を伸ばしたりします。
これは猫が怒っているときなのです。
気持ちよく眠っていたのに、邪魔されたために気分を落ち着かせようとして行うことなのです。
つまり猫の気持ちとしては、「邪魔だから早くどこかに行ってくれ」と行っているわけです。
退屈そうに見えるからといってこの状態の猫にちょっかいをかけてしまうと嫌がられると思います。
基本的に猫は孤独、単独でいることを望む生き物です。
どんなに普段甘えてくる猫でもひとりになりたいときはあるものです。
このような状態のときにはできる限りそっとしておいてあげてください。
中には本当に猫が退屈をしているときもありますが、その違いを見分けるのは難しいところです。
しかしずっと一緒にいてその猫を見ていればそのうちわかってくると思います。

さらに猫のあくびにはさらに大切な意味があるのです。
眠りから覚めて猫が大あくびをしているときがあると思います。
寝ているとき猫の呼吸数は減っていて体内に取り込む酸素量がとても少ない状態ですから起きた時に大量の酸素を取り入れようと大あくびをするのです。
寝起きの猫は脳に酸素がいきわたっていないのでボーっとした状態になっています。
このとき敵に襲われたり、獲物がやってきたりしてもすぐに反応することができません。
そのため起きたらすぐに脳が動くように大あくびで一気に酸素を脳に送るのです。

・敏感
ちょっとした物音にも反応するほど猫は敏感な動物です。
部屋のドアをちょっと大きな音で「バタン」と閉めただけでビクついて反応している猫を見かけたことがあると思います。
大きな音がすれば人間でも驚くところですが、人間よりもさらに敏感に反応するのが猫なのです。
猫は怖さを感じると反射的にひっかく習性があります。
ひっかく以外にも噛みついたりその場から逃げだしたりという反射的な行動を行う習性がある生き物なのです。
猫によってそれぞれ違いますが、多くの猫は興奮しやすい生き物です。
常にそのことを頭において猫に接するようにしてください。
猫がおびえている様子をみせたときには、無理に相手をするのはやめたほうがいいです。
たいていの場合ひっかかれてしまうと思います。

また猫にも嫌いなタイプの人間がいます。
それは大きな声で話す人、猫の目をじっと見てくる人そして乱暴な人です。
人間側が猫をいくら好きでもこのようなタイプは嫌われるので、じっとあまり猫の目を見ないようにした方がいいと思います。
あまり見ていると猫が嫌がって逃げてしまいます。
初めて見た猫と仲良くしたければ、まずは指を1本だけ差し出してみてください。
猫に指のにおいをかかせておいて、猫を安心させてあげてください。
もちろんこのとき猫の目は見ないように心掛けてください。
それからそっと猫に触れていくと猫は怖がることなくなついてくれると思います。
基本的に猫は犬のように人間には従いません。
勝手気ままに生活することを好む生き物です。
そのことを忘れないでください。

・水が苦手
猫は水を嫌う習性があります。
ちょっと水が足についてしまっただけでも、猫はすぐに足をふって嫌がります。
全身を濡らすシャンプーなどは、よほど猫を小さいときから慣れさせていないとできないことです。
無理にしようとするとひっかかれると思います。

猫が水を嫌う習性なのは、猫は元々亜熱帯の砂漠出身の生き物だからです。
砂漠にはほとんど水がありませんし、昼と夜の温度差もとても大きいのでもしも体を濡らしてしまうと、体温が気化熱で奪われてしまって夜になって寒くなるととても生きてはいられないからです。
だから猫は水で遊ぶとか水をかぶって洗うことが気持ちいいとは感じずに、どちらかと言えば砂の上に寝てドライシャンプーされる方を好むのです。

猫の体にノミがいていたしかたなくシャンプーしたときや、外にいて雨に降られてしまったときなど猫の姿は様変わりします。
濡れた被毛がべったりと体についてみじめな姿になってしまいます。
これは猫の被毛が水をはじけないためです。
猫の毛は犬と同様で下毛で保温されていて、上毛で守られています。
犬の上毛の場合は毛が固くて毛に脂分もついているので防水性があります。
ですから犬の場合は、下毛が濡れることを防ぐことができます。
しかし猫の毛の場合は、下毛も上毛も柔らかくて防水性もないのです。
元々砂漠で暮らしていた生活なので、水から守るよりも昼と夜の温度差から体を守るように保温の役目を重視した毛の作りになっているためだと言えます。

ですから、ノミ対策でシャンプーをするのならば、トリマーさんに頼んだ方がいいと思います。
あるいは動物病院でノミの駆除薬をもらった方がいいと思います。

・単独行動
猫は基本的に単独行動を好みます。
猫は飼い主の言うことを聞いていい子でいることなど考えていません。
たくさん猫を飼っていたとしても良く見るとそれぞれの猫が勝手な行動をとっています。
これが犬とは大きく違う点です。
犬は人などリーダーとなるものに従う喜びを知っている生き物です。
猫は昔から単独で狩りをしていた名残で単独行動する習性があるのです。
また仮の名残で動いているものを見るとすぐに追いかけて捕まえたくなるという習性も持っています。
猫の遊び道具として猫じゃらしがあります。
これはその猫の習性を利用したものです。
ただし小さいころから人間に飼いならされた猫は人間に警戒心をもっていないので、寄って来てくれます。
人間と接してきたことがない猫の場合はとても警戒心が強いので仲良くなるのにかなり時間がかかります。
このように同じ猫でもそれぞれの生活環境によって習性も多少違ってくるのです。

また猫にはいくら叱っても効果はありません。
猫が家の中で悪いことをしたらつい大きな声で怒りたくなります。
しかしこれは猫には全くわかっていません。
猫は叱られてもただ不快に思うだけで、反省はしません。
例えば猫が家の中にある観葉植物をかじったとします。
それをやめさせようと叱って追い払っても、猫は追い払われるという行為が嫌で近づかなくなるだけです。
決して植物を噛んでしまったことがいけないとわかったわけではありません。
ですから飼い主が感情的になって叱っても猫には効果はありません。
逆に猫が反抗的になることもありますから注意してください。

・なわばり
犬とは違い猫は1匹だけで生きていくので群れをつくりません。
そのためリーダーに服従するということもありません。
ただし親と認めた1人だけには絶対服従するのが猫の習性です。
ですから飼い猫から飼い主が親と認めてもらえたら、飼い主にしか甘えないので本当にかわいらしいです。

猫にとってなわばりを確保することは必要不可欠です。
1匹だけで狩りをする猫にとって、安心できる場所であるなわばりをつくることは本能的に行っている習性でもあるのです。
自分のにおいがする範囲で安心を得ることができるため、たとえ狭くても満足することができます。
マンションで猫を飼ったとしたら、1匹あたり1部屋分くらいのなわばりがあれば大丈夫です。
小さいときから室内で飼っている猫は、大きくなっても外に出たがりません。

また猫はなわばりか変わることを極端に嫌がる習性があります。
そのため引っ越しはあまり猫にとっていいことではありません。
引っ越ししたら、猫はしばらく落ち着かなくなり長いと半年間くらい慣れるまでにかかることもあります。
なわばりは自分が安心できる場所で、その場所を基盤として猫は動いているので引っ越ししてしばらくの間は元の家に戻ろうとすると思います。
そのため引っ越しした直後くらいに猫を外に出すのはやめたほうがいいです。
以前猫が使っていたトイレなども引っ越しを機に買い替えるのではなくしばらくは前のものを使わせてあげた方が安心すると思います。

・マタタビ
「猫にマタタビ」と言われるくらい猫はマタタビが大好きです。
猫はマタタビに興奮する習性があります。
しかしその習性にはかなり個体差があり、子猫やメス猫の場合はあまり興味を示さないということもあるそうです。
一般的にメス猫よりもオス猫の方が反応はあるそうですが、一部去勢をした猫の場合は反応を示さないものもいるそうです。

マタタビが好物の猫の場合は、与えると10分間ほど酔っぱらったような興奮状態になります。
恍惚としたり、やたらと体をすりつけたりします。
その姿が踊っているようで「マタタビ踊り」と呼ばれることもあります。
どのような反応を示すかは猫によってそれぞれ違いがありますが、どれも陶酔状態のようになって興奮することには違いがありません。

マタタビは猫の万能薬としても有名です。
猫に元気がないときや、食欲がないときなどにマタタビをあげると元気になるとさえ言われています。
猫があまり言うことをきかないというときにも使えると思います。
ペットショップなどでは乾燥させた実の粉末が販売されていて、猫の食欲がないときに、餌の上からかけたり、乾燥させた小枝状のものを爪とぎ器に入れたりして使うことができるようになっています。
おもちゃに含まれているものもあります。
用途に合わせて使い分けするといいと思います。
しかり多用すると猫の体によくありません。
餌にかけるときはひとつまみ程度にして、多くても週に3回程度にした方がいいです。
ただし老猫や心臓などが弱い猫の場合は刺激が強すぎて体に負担をかけてしまうので使わない方がいいと思います。

・夜行性
猫は夜になって行動する習性があります。
つまり猫は夜行性なのです。
昼間はほとんどの時間寝て過ごしていますが。夜行性のため夜になると家の中を歩き回ります。
夜になると外に出ていく猫もいます。
自分のなわばりを他の猫が荒らしていないか見回りにいくのです。
元々猫は夜中や夕方、明け方などに狩りをしていたのです。
そのためその情報が猫の遺伝子に組み込まれていてこの時間になると元気になるのです。
猫の中には人に邪魔されない場所でゆっくり寝ていることもあるそうです。
他にも猫が空き地や駐車場など人気のないところに集まって集会をしているという話も聞いたことがあります。外出しない猫の場合、家の中で夜中走り回っているということも珍しいことではありません。
しかし家の中にいる猫が夜になるたび歩き回っては飼い主も落ち着いて眠ることができません。
猫は環境に適応していける生き物です。
毎日人間と暮らしていることでおのずと飼い主と同じ生活習慣に猫もなるかもしれません。
しかし猫はとてもわがままでマイペースな習性があります。
猫が寝ないのを人間の子供にするように、昼間寝かせないでおいて夜寝るようにさせるとか、無理やり寝かせるようにしても無理な話です。
飼い主側も猫が寝るまでずっとつきあっているわけにはいきません。
飼い主自身が毎日規則正しい生活をして、毎日決まった時間に起きたり寝たりしていれば、自然と猫も合わせて夜寝る習性に変わってくれるかもしれません。

・動くものが好き
猫は動くものにすぐに反応する習性があります。
動くものが大好きなので目の前を何か通り過ぎるとすぐに追いかけます。
猫は爪を出したりひっこめたりして静かにそのものに忍び寄って行き飛びかかるのです。
ですから猫じゃらしとか転がっているボールとかで遊ぶのが大好きなのです。
人の指でさえ猫の前で動かせば喜んで飛びかかってきます。
とにかく動くものに反応する習性が身に付いているのです。
猫じゃらしを目の前にだせば、猫じゃらしをめがけて猛ダッシュしてきます。
目の前で飼い主が足をだせばその足にもダッシュして飛びかかってきます。
こちらとしては特に意識していないときにも突然くるのでびっくりしてしまうこともあります。
しまいには自分のしっぽにまで反応して自分のしっぽを追いかけまわしていることもあります。

猫は元々狩りをする動物なので、本能的に動くものを見たら反応するようになっているのです。
人に飼われている猫にその習性は必要ないものですが、狩猟動物の本能がそうさせるのだと思います。
目の前でちょこまか動くものと言えば、小動物や虫や鳥、魚など猫にとっては餌となるものばかりだったと思います。
そのため猫は動くものをみると、餌を見つけたと思い反応してしまうのです。

しかし猫はきまぐれな習性もあるので、こちらが遊んであげようとして猫じゃらしとかを差し出しても知らんぷりをすることもあります。
猫は自分の気が向いたときだけ飼い主に甘えて、遊びたいときだけ遊ぶのです。

・好きな場所
猫は暗くて狭い場所がとても好きです。
これは昔、砂漠で暮らしていたといわれている猫の祖先でもある「リビアヤマネコ」の習性が今も残っているからだと言われています。
また猫の餌となるねずみやイタチなどの小動物が巣穴に住んでいたために、小さい穴があるとそこに餌があるのではないかと反応してしまうとも言われています。
小さな穴の場合、そこには大きな外敵も入ってこられないので安心できるという本能もあるようです。
たんすの引き出しの中とか、買い物袋の中とか段ボールの中とか洗濯機の中、押し入れの中などとにかく狭い場所に入りたがる習性があります。
このようにして小さな隙間や穴などに入った猫はほとんどの場合、頭を入り口側に向けています。
これは常に外の様子をチェックして、いつでも逃げ出すことができるようにしているためです。
飼い主の布団の中に入ってきた猫も、入り口側に頭を向けていることが多いのもそのためです。

猫を飼うときのポイントとして、このように猫が安心できる場所をいくつか作ってあげてください。
暗くて狭い場所、そこに暖かい寝床があれば最高だと思います。
猫が部屋の中で落ち着けるように狭くて暗くて静かで暖かいところに寝る場所を用意してあげれば猫はそこで安心して眠ることができると思います。
猫はとても警戒心が強い生き物なので、暗くて狭いと安心できるようです。

もっとも簡単な猫小屋の作り方を紹介します。
適度な大きさの段ボールを用意して組み立てます。
出入り口の穴として直径10cm程度の穴を開けます。
段ボールの中に保温性がある布、毛布などを敷けば出来上がりです。

・日向ぼっこ
猫は昼間寝ころんでゴロゴロしている習性があります。
それは猫が日向ぼっこをするのが大好きだからです。
猫が夜行性であるという習性にも関係していますが、昼間は寝ているものなのです。

それ以外にも猫が日向ぼっこをする理由はいくつかあります。
まず夜行性の猫は昼間あまり動かずに夜に備えて、無駄なエネルギーを使わずにしておこうという野生時代の癖が理由の一つに挙げられます。
次に猫の毛についている水分を太陽の日差しで蒸発させることで、皮膚病を予防しているとも言われています。
次に紫外線を浴びることで猫の体毛の表面を殺菌消毒しているとも言われています。
そしてもう一つ猫は紫外線を浴びることによって、体内でビタミンDを合成することができると言われています。

ビタミンDを合成することで、カルシウムが腸管からきちんと吸収されやすくなります。
ビタミンDが不足してしまうと、カルシウムが不足することになるので骨がもろくなって病気になってしまうことがあります。
日向ぼっこが好きな猫ですが、さすがに真夏の日差しのときは日陰を選んで日向ぼっこしています。

しかし実際には、猫は紫外線を浴びてもビタミンDを合成できないという医学的な話もあります。
そのためキャットフードなどの餌でビタミンDを摂取させるようにする必要があるそうです。
高齢になった猫の場合、カルシウムが不足することで腎機能に障害がでることもあるそうです。
食事を通じてビタミンDを与えることが猫の体にとってとても大切なことなのです。
・猫のマーキング
猫は自分の体から出ているフェロモンを、あちこちにこすりつけてマーキングする習性があります。
猫のフェロモンが出ているところは、猫の頬やアゴ、額やしっぽの付け根部分、足の裏や肛門周辺、猫の横腹など多くの部位にあります。
このフェロモンが出ている場所によってその意味や働きにも違いがあるとされています。
例えば頬や額やしっぽなどを部屋の中の家具や人の足などによくこすりつけている姿を見かけますが、これは飼い主や親子や兄弟など自分が心を許すことができる空間や物に対して臭いをつけているのです。
そのため「安心フェロモン」と呼ばれます。
自分の縄張りを表すための習性とも言われています。
猫は自分のこのフェロモンを感知するだけで、心を穏やかに落ち着かせることができるそうです。
逆に不安や恐怖や痛みや警戒心などを感じたときには、猫の足の裏や肛門周辺からフェロモンを出します。
これは「警戒フェロモン」です。
猫は自分のこの警戒フェロモンを感知するだけで不安な気持ちを抱いてしまいます。
ですから動物病院などに連れていったときに、猫が不安そうに泣くのは、周囲にいる猫たちの警戒フェロモンを嗅いで不安になり泣いているのです。
不安になった猫がさらに不安感を募らせてしまって興奮状態に陥ってしまうと、尿マーキングという行動を起こします。
自分の飼っている猫があちこち尿マーキングを家の中でしはじめたとしたら、家の中のどこかに不安を感じさせる要因があるはずです。
例えば近所にとても強い敵がいるとか、他の猫が家の中に入った形跡があるとか、飼い主にあまり構ってもらえなくてストレスを抱えているなどいろんな原因が考えられます。
このような場合は尿マーキングをしている猫を怒るのではなくその原因を取り除いてあげるようにしてください。
・獲物狩り
猫には狩りをする習性があります。
猫はよくネズミを捕獲する習性があります。
しかし猫は先天的にネズミを獲物としてきたわけではありません。
母猫が獲物を定めてそれを子猫に狩りとして教えて学習させたことによる習性のようです。
どんな動物を獲物にするかは母親次第だったというわけです。

猫はまずネズミの立てるカサカサという音に反応します。
音をキャッチして、「何だろう?」と探索を始めるのです。
そしてその音が何かをチェックしてつきとめてから狩りを始めるのです。

猫が特定の動物を獲物として認識するポイントがいくつかあります。
まず「大きさ」をチェックします。
あまりに大きいものだと狩りをするどころか逆にやられてしまうため、猫が捕まえやすいサイズであることが重要です。
その点ネズミやスズメなどといった猫より小さいサイズのものが標的となるのです。
次にその動物の動きもチェックしています。
自分に向ってくるもの、つまり歯向かってくるものは「敵」であり、逃げていくものは「獲物」であると認識するのです。
つまり自分の目の前を手ごろなサイズの動物が逃げていこうとしたら、獲物と認識して猫の狩猟本能を刺激してその標的に襲いかかるようになっているのです。

猫にとってネズミが獲物となったのにはもうひとつ理由があります。
それは猫が狩りを行う夕方や早朝の時間帯とネズミが活動する時間帯が同じであったことが挙げられます。
つまりわざわざネズミを探さなくても同じ時間帯に行動しているわけですから、出会う確率が高くて目の前によく現れたために猫はネズミを捕獲するようになったのだということです。

・毛づくろい
猫の主だった習性のひとつに「毛づくろい」があります。
毛づくろいは「グルーミング」と言われることもあります。
猫が必ずする習性のひとつがこの「毛づくろい」なのです。
この行動にはいろんな意味があります。

まずは体をきれいにするため。
そして猫がリラックスするために毛づくろいをするとも言われています。
猫は元々小さい赤ちゃんのときから母猫に体をなめて毛づくろいをしてもらい安心感を得ていました。
そのような思い出もあるため嫌なことがありストレスを感じてしまったときには、猫は毛づくろいをして自分をリラックスさせようとしていると言われています。

さらに毛づくろいをすることで体温調節をしているとも言われています。
私たち人間は発汗作用、つまり汗をかいて体温を調節する生き物です。
しかし猫はにくきゅうなどほんのわずかな部位からしか汗をかくことができません。
そのため汗をかく代わりに毛づくろいをして体温調節を行っているのです。
暑いときには体に自分の唾液をつけて、体内から熱をだします。
寒いときには空気の層を毛の中につくって、体を暖かくしているのです。

もうひとつ毛づくろいをしてビタミン摂取をすることができるそうです。
猫は日向ぼっこをして体内からビタミンDを出しています。
それを舌でなめることによってビタミン摂取をするのです。
毛づくろいという猫の習性の中にはこれほど多くの意味があるのです。
誰が教えたわけでもありませんが猫は基本習性として日常的に行っていることなのです。

・かみつく
猫には危険を察知すると例え飼い主に抱っこされている状態でもかみつく習性があります。
暖かい体の猫を抱っこしていると、抱いている方まで暖かくて気持ちがよくなってきます。
猫は心底信頼している人間にしか安心して抱っこをさせてくれません。
抱っこされている状態は猫にとってはすぐに逃げ出すことができないというとても危険な状態です。
ですから少しでも抱かれ心地が悪くなると猫は不安を感じて逃げ出すか、かみつくのです。
猫が不安を感じてしまう抱き方は、安定感のない抱き方のことです。
体がずり落ちそうであるとか、体のバランスが悪く前半身だけしか抱いていないとか、体が不安定な状態を嫌います。
両方の手で胸とお尻の部分をすくうようにして抱っこして後半身を包み込むようにしてあげると安定して抱くことができます。
首をつかむとかお腹だけを持って抱こうとすると嫌がります。

また猫は撫でられるのも大好きです。
撫でられるとなめられるのと同じくらいのスキンシップをはかっていることになります。
しかしこれもまた撫でている途中に突然猫の態度が変わってしまうことがあります。
逃げ出してしまったり、かみついてしまったりするのです。
これは猫の首筋やあごの下やお腹など、撫でてあげて猫が喜ぶところは、猫の急所にあたるからです。
皮膚の感覚がとても敏感な部分なので、適度に刺激を与えてあげると猫は気持ちがいいのですが、ちょっと刺激が強くなってしまうと猫は不安を感じてしまうのです。
猫は危険を感じたら逃げたり攻撃したりする習性があるため、かみつかれてしまうことがあるのです。

・毛玉を吐く
猫を見ているとたまにケホケホと咳のようなものをして、毛のかたまりを吐くのを見かけます。
これは猫の習性である毛づくろいに関係があるのです。
猫の毛玉は「ヘアボール」とも呼ばれます。
猫は毛づくろいをして自分の体をなめる習性があります。
このとき自分の抜け毛が舌にひっかかって飲みこんでしまうのです。
普通はその場で吐きだすか飲みこんでしまったものは便と一緒に排泄されます。
しかし猫がうまくその場で吐き出せなかったら、毛は胃の中に残ってしまいどんどん塊となっていきます。
これが毛玉なのです。
こうして溜まった毛玉を猫は外に吐き出そうとします。
何かものがつまったようにケホケホと言いながら毛玉を外に吐き出します。
猫によっては1回ですぐに吐き出せるものと、何回やっても吐きだすことができずに2、3日後にやっと吐きだすことができる猫もいるのです。
すべての猫が吐き出すわけではなく、中には吐かずにすべて便で出す猫もいます。
これは猫の正常な行動なので、猫が吐くからといって決して心配することはありません。

一般的に毛玉を吐く猫は、長毛種のものがほとんどで、短毛種の猫の場合はほとんど吐きだしません。
猫によっても毛玉を吐く行為は個体差があって、1週間に1度くらいのペースで吐く猫と1年に1回くらいしか吐かない猫がいます。
吐いても吐かなくても猫が元気であればそれほど気にすることではありません。
しかしたまに猫に食欲がなくなることがあったり、嘔吐を繰り返し行うことがあったり、便がずっと出ないことが続いたり、猫の元気がなかったりしたときにはすぐに動物病院を受診してください。
猫は毛玉を吐きたくても吐けなくて毛玉が大きくなりすぎてしまい吐き出せずにいる「毛球症」という病気の可能性があります。

●猫の表情

猫の習性と言えるかどうか、猫の表情についてお話したいと思います。
一般的にみて猫は犬ほど感情表現が豊かではありません。
実際に猫の顔を眺めていても、これといって勘定の起伏が表情にでてこないのです。
これは昔ながらの生活様式によるものです。
その昔、犬は集団で草原などに住み狩りを行っていました。
猫は森や林などに1匹で住みつき狩りを行っていました。
猫は群れて暮さないで1匹だけで狩りをしているので、あまり他の猫の顔を近づけて表情が見えるほどの距離にいくことがないのです。
親や兄弟は別ですが、それ以外の猫と大げさに顔で表情を出して感情を表現する必要がないのです。
ずっと狩りをしてきた猫は、発情期や子育てをしている時期以外は、獲物としか接触してこなかったのです。
ですから猫は感情がとぼしい動物になったと言われています。
猫の無表情は狩りをするという猫の習性に関係していたのです。

猫が感情を表現して、顔全体、体までも使って気持ちを表現するときは、自分の縄張りを守るとき、家族を守るときに相手を遠ざけようとして必死に行うときだけです。
猫は他の猫などが近づいてこないように、毛を逆立てて、耳を後ろに伏せて、口を開けて牙を見せて、すごみのある声をだすなどして「あっちへ行け」と相手にメッセージを伝えます。
そのようなことから考えると猫が何もせずに無表情であるということは、逆に友好的である行為なのかもしれません。
向き合った2匹の猫がじっと顔を見合わせている場合、じっと見つめて目を開けたり閉じたりしているときは敵対行為であり、まったく相手の顔を見ないときには興味がない行為であると言えます。
表情がないようでもさりげない表情で感情を伝え合っているのが猫のコミュニケーションなのです。

●猫の睡眠

昔から猫は丸まって寝ると歌でも歌われています。
また背中を丸めることを「猫背」と言われるように、通常猫は背中を丸めて寝る習性があります。
しかし猫は他にもいろんな姿で寝る習性があるのです。

猫が丸くなって寝ているというのは、実は寒いときなのです。
頭と足をお腹につけて丸くなった状態で眠れば体温が外に出ていくのを防ぐことができるためこの姿勢を保っています。
しっぽの長い猫の場合は、しっぽも体に巻き付けていわゆるマフラー代わりにして丸まって寝ます。
猫は寒がりな生き物なので、人間が寒いとあまり感じないようなときでも15℃以下の気温になったらもう丸まって寝ます。
しかし気温がもう少し高くなってくると、猫の丸まった体も少しゆるんできます。
そして暑い時季になってくると今度は体を伸ばしてダラーっとした状態で横たえて寝るようになります。
ですから猫の寝姿をみれば今日が寒いのか暑いのか気温がわかるというものです。

家の中にいる猫の場合は、気温がある程度安定しているため、好き勝手な姿で寝ています。
仰向けでお腹を丸出しにして寝ていることもあります。
猫がお腹を出して寝ているということはとてもリラックス状態にあるということです。
野生の猫は基本的にお腹を見せずに寝る習性があります。
なぜならばお腹はやわらかくて一番無防備なところなので、その状態で外敵に襲われたらやられてしまうからです。
仰向けで寝るということはとても危険なことなのです。
ですから外に出した時には猫は決して仰向けで寝ることはありません。
室内においても来客がある場合など猫が緊張していると仰向けに寝ることはしません。
猫の寝相をみれば、気温もわかるし、猫の精神状態もわかるのです。

猫の睡眠時間はなんと14時間もあります。
一日のうち3分の2以上の時間、猫は眠って過ごすのです。
子猫や老猫の場合1日に20時間以上寝るものもいます。
これは猫が野生のころに、獲物を次いつとることができるかわからないので、寝て体力を温存するスタイルをとっていたなごりでもあるのです。

しかしこの14時間猫はずっと熟睡しているわけではありません。
少し物音がしただけですぐに目を覚ますという緊張感をもって眠っています。
これは昔、猫が狩りをする習性をもっていたときのなごりです。
いつ敵がやってくるかもしれない状況で、熟睡することはせずにほんの小さな物音でも起きることができるようになったのです。

猫の睡眠は、お腹を触ってもしっぽを引っ張っても何をしても起きない熟睡状態の「ノンレム睡眠」と体は寝ているけれど脳は起きている「レム睡眠」を繰り返しています。
猫の14時間の睡眠のうち、ノンレム睡眠が6分程度、レム睡眠は30分から60分程度で、これを交互に繰り返しています。
猫が心身共に休めているのはノンレム睡眠のときで、14時間のうちトータル3時間程度しかありません。
猫の眠りがいかに浅いものなのかおわかりいただけると思います。

猫はレム睡眠のときに体をピクピクとさせることがあります。
人間でも同じですが、眠りが浅いために脳から体の部位に刺激が伝わって動くのだと言われています。
子猫の場合はこのレム睡眠のときが体内の神経をつくる大切な時間だと言われています。

●オスとメスの違い

犬や猫では人間ほどオスとメスの身体的な違いは多くありません。
一般的に言えば体格はオスの方がメスよりも大きい傾向にあります。
猫の性格について言えばオスは活発で行動的な習性があり、なわばり争いをするなどの攻撃性も持っています。
だからといってメスが穏やかで攻撃性を持っていないと言うことではありません。
どちらかといえば、オスよりもメスの方が気は強いという習性があります。
性格についてはメスの方が早く落ち着くそうです。
猫の場合、オスもメスもどちらも遊び好きなのは一緒です。

また病気にかかりやすいかどうかを性別で比較してみると、オスがかかりやすい病気、メスがかかりやすい病気というものがあります。
これは人間においても同じことで人間でも男女で発症率が違う病気もありますし、また同じ病気になってもその症状が全く違うことがあります。
それではオスとメス、どちらが長生きするのでしょうか。
猫の寿命を調べてみると、オスの場合は8.7歳、メスの場合は11.1歳だったそうです。
ちなみに犬の場合は、オスが12歳でメスが11.9歳とあまり違いがなかったそうです。
動物に関しても医療の発達や予防医学の浸透、ペットフードの普及そして飼い主のペットに関しての意識向上などの理由から近年ではペットの寿命も長くなっているようです。

そして何よりも大きなオスとメスの違いは、人間と同じように妊娠して出産することです。
メスは人間と同じように犬や猫も体内でホルモンが変動する時期があり性周期というものがあるのです。
これが発情期となるのです。

●猫と犬のしつけの違い

猫と犬のしつけというのは違って、犬のように簡単にはいきません。

例えばですが、家の中のテーブルや家具の上に乗るのを止めさせるしつけをするときですが、犬の場合はテーブルに乗るたびに叱ってあげて、それで乗るのを止めたらすぐ褒めてあげるというしつけ方法をしていくと乗らなくなります。基本的に犬は叱られる事をしないというしつけの方法が出来るようになっています。

しかし、猫の場合はこのようには行きません。一度テーブルの上に乗って食べ物が食べられたという猫にとっていい思いをしたのであればまた乗っていってしまいます。叱られても効果はあまり期待できません。ですから、テーブルの上に乗ると食べ物が食べられると言う「いい思い」ではなく、猫が嫌いなことが起きる「嫌な思い」をするという記憶を植えつけることなのではないかと思います。ではどうすれば猫は「嫌な思い」をするのでしょうか?テーブルにガムテープを貼ってみるとか、アルミホイルを置いてみるとか、というようなことです。

また、猫は身体がぬれることを嫌うという習性から、水鉄砲などで水をかけてみるのもいいかもしれませんね。このとき注意しなくてはいけないのは、この「嫌な事」をしているのが飼い主であるということをばれてはいけないと言うことです。猫は「嫌な事」をしているのが飼い主だと分かってしまうと、飼い主がいないときにテーブルに乗るようになってしまう可能性があるからです。

猫にとって大事なのは、悪いことをすると叱られるということではなく、悪いことをすると嫌な事が起きると思わせることなのです。

よく犬と猫を比較して、犬は言うことを聞くのに猫は聞かないと言うことを言う人がいますがこれは大きな誤解です。猫は自分で判断する動物ですので、学習能力もあるし知能が低いわけでは決してありません。

犬と言うのは本来群れを作って生活していますので、リーダーの指示に従うと言う習性があるためにしつけやすいのですが、猫は野生時代、単独で生活を送ってきています。ですので自分の身を守るために自分で判断すると言う習性があるのです。だから誰かの指示に従うと言う必要が無いためにこういった現象が起きているのではないかと思います。猫も教えれば犬のようにお手やお座りなど出来ると思いますが、元来覚える必要が無いものですので覚えようとしないだけだと思います。

猫に対しては「しつけ」というものの「命令」という概念ではなく「提案」という考え方のほうがいいと思います。しかし、同じ家で生活していくのですからある程度のマナーと言うかしつけというのは必要です。ですから、犬と同じように人間のルールを押し付けてコントロールすると言うやり方ではなくて、猫も飼い主も快適に暮らせるようにお互いのルール作りをしてそれを守ると言うことが大切になります。
猫は飼い主に対して服従と言うものをしません。これは犬とは大きく違うところです。猫は単独で行動をしていますので、いくら人間側が「主人だぞ!」とアピールしても猫には伝わりません。分からないのです。

その上、犬は飼い主が喜ぶことをしたら自分も嬉しいと思いますが、猫は飼い主に甘えることは甘えますが、犬と同じようには思いません。

猫にとって大事な事はいかにいい環境で過ごしていくことが出来るかということなので、このことを利用してうまく誘導していくと、しつけが出来てくるのではないかと思います。

そこで、まずは猫のしかり方を考えて見ましょう。猫が悪いこと、してはいけないことをしたとき、見つけたその場で「駄目!」と叱ってあげましょう。一度駄目なことを駄目と叱ったからには、それを猫が認識するまで毎回叱ってあげるようにしましょう。決して、叱ったり叱らなかったりという事をしてはいけません。
ここで注意するのは、「現行犯」ということです。見つけたことを後でしかっても、人間ではないのですから何について怒っているのか理解することが出来ませんので注意しましょう。

次に褒め方です。駄目なことを止めた場合は、すぐに褒めてあげましょう。このときに注意するのは大きな声を出さないということです。大きな声で褒めても猫には怒っているのかな?とうつってしまい、びっくりしてしまいます。ですから褒めるときは落ち着いた声で褒めてあげてリラックスさせてあげましょう。

このようなしつけは子猫の時期から行ったほうがより効率的です、その方が早く覚えてくれます。成猫でも根気よくしつければ大丈夫ですので焦らずにゆっくり構えて取り組むようにしましょう。

●多頭飼い

何匹も猫を飼いたいと考える飼い主さんも多いと思います。
しかし単独行動を好む猫の習性から考えても、猫とベタベタと甘い生活をしたいのであれば一匹だけ飼うことをおすすめします。
猫とは距離をもちある程度お互いの生活を尊重して暮らすスタイルにするのであれば、猫に仲間を見つけてあげるのもいいと思います。

猫を多頭飼いする場合、猫の習性からして先のその場にいたものが優先権を持つことになります。
とても弱い性質の猫の場合は別ですが、基本的には先住猫が新しい同居猫より立場が上になります。
ですから飼い主は、猫の名前を呼ぶときにも、餌をあげるときにも何をするにも先に先住猫を優先して行うようにしてください。
もしも新しくきた猫が子猫だった場合、飼い主としてはそちらをかまってあげたくなるものですが、そこは断固として先住猫を優先し、今まで以上にかわいがるようにしてください。

それでは新しく入れる猫の性別はオスかメスかどちらが望ましいのかケースごとに見ていきます。
もしも先住猫がオスの場合、去勢手術が住んでいればオスでもメスでもどちらを新しく入れても大丈夫です。
しかし先住猫がメスの場合、新しく入れるのはオスにした方が無難だと思います。
なぜならばメス猫は同性に強いライバル心を抱いてしまうからです。
飼うのならばオスよりもメスの方がおとなしくて飼いやすいと言われていますが、メス猫はとても嫉妬深くて警戒心が強いです。
そのためあまり細かいことを気にすることなく無邪気に遊ぶオス猫にした方が、猫同士が仲良くなりやすいかもしれません。
多頭飼いする場合にはこのような点に注意を払ってください。

●わがまま対策

猫はとてもわがままな生き物です。
何かしてほしいことがあるとすぐに要求してくるという習性があります。
猫は何かしてほしいと飼い主の顔をまっすぐ見つめて鳴いてせがむという行動を起こします。
最初のうちは猫のこの習性についていけず、何を求めているのか理解できないのですがそのうちにだんだんとわかるようになってきます。
例えばドアの前で猫が鳴くときには「ドアを開けて」ということで、お皿の前で猫が鳴くときには「何か食べたい」ということです。
他にも飼い主にすり寄ってきて泣くようであれば「遊んでほしい」ということになります。
状況から判断すれば猫が何を訴えているのかわかるようになってきます。
しかし猫が要求してそれを飼い主が一度でも受け入れてしまうと、猫はその後も激しく要求を繰り返すことになります。
ですからしてほしくないことに関しては断固として拒否しなければなりません。
しかし実際にはなかなか思うようにはいかないものです。
猫のこのようなわがままにどのように対処していけばいいのか、飼い主の考え方次第とも言えますが対策の一例を挙げておきます。

猫がわがままな要求をした場合の対策方法です。
1つ目はひたすら無視することです。
猫があきらめるまで無視しつづけるしかありません。
2つ目は水を吹き付けます。
霧吹きなどで猫の顔に水を吹き付けて、一瞬でもいいので猫の思考を止めてみることです。
3つ目は音を出すことです。
空き缶の中に石を入れて音がなるようにしてそれを猫にあたらないようにして投げてみてください。
音がなることで猫の注意が缶にいき気を紛らわすことができます。
4つ目はおもちゃを与えることです。
これも猫を遊びに誘うことで猫の気を紛らわす作戦です。



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